「◯◯線人身事故事故で遅刻しそう!」「I'm at ◯◯」など、日常的に何気なくつぶやいている方も多いと思います。しかし、こういったよく目にするツイートや写真の投稿が個人を特定する要因になるモザイクアプローチに注意しましょう。(更新中)
モザイクアプローチとは
単体では何気ない情報でも、そういった断片的な情報を複数組み合わせることにより個を特定する手法。例えば朝から昼までの間に「仕事前に駅前のスタバ寄っていこ」「電車が遅延して仕事遅刻しそう!」「やっと職場の最寄り着いたと思ったらゲリラ豪雨…」など、1つ1つの書き込みに対した情報はありませんが、これらを組み合わせ「スタバが近くにある駅」「0時頃に電車が遅延した路線」「0時頃にゲリラ豪雨が降った地域」を組み合わせることで、自宅や職場の最寄り駅が特定される可能性が出てきてしまいます。
子供の中学校と小学校と、住所が特定できたということは、通学路も特定できました。
スポーツをしてる子なので、帰りが遅くなることもあるんじゃないですかね。
一人でいるところに、声かけるのも容易そうです。
ゴミ捨て場も特定しました。
ゴミを見れば、もっと沢山の個人情報を入手できます。— 伊藤ロマ@金魚 (@kingyo_roma) 2015年6月20日
モザイクアプローチの要因となる事例
地名や駅名などを書き込む
もっとも多く、わかりやすいのが地名や店名などピンポイントの情報を書き込むことです。そういった書き込みを頻繁に行うことで、本人の行動範囲がある程度絞られ自宅などの特定に繋がる要因となります。
「大山駅で人身事故らしくて電車来ないー」
この書き込みだけでも「大山駅以外の東武東上線ユーザー」ということがわかります。さらに、他のツイートと合わせることで大山よりも東京寄りなのか、埼玉寄りなのかすらわかってしまうでしょう。繁華街の駅名ならば問題ありませんが、最寄り駅や関連する駅名を書き込むのは注意するようにしましょう。
「近所に出来た新しいカフェのパンケーキ美味しい!」
例えばこういった書き込みに「なんてお店!?」というコメントが付き店名を答えてしまうだけで、そのお店の近所に住んでいることが知られてしまいます。そういったやり取りがなくてもパンケーキの写真から店が特定される可能性も十分にありえます。
写真から場所や情報を特定
自宅のベランダから、通学途中、近所の公園などで何気なく撮った写真。しかし、本当にその写真は大丈夫でしょうか? 写真には様々な情報が記載されているため、何気なく撮った写真が個人を特定することになる可能性があります。
お店の看板や建物
よく見ると遠くに店名がわかる看板ががある場合は特に注意。歩いている途中などに撮ったものでも通勤路や通学路が特定されてしまいますし、自宅で撮影した写真で窓の外に大きなタワーマンションやビルなどが写っていた場合、角度や距離感から自宅の大体の場所が特定されてしまうことでしょう。
電柱などの住所
お店などが何もない裏路地などでも注意したいのが、特定の家や電柱などに記載されている住所。かなりピンポイントで行動範囲が特定されてしまいます。
ガラスや鏡などへの映り込み
ガラスや鏡などへの映り込みにも注意。大切な書類や家族などが映り込む可能性があります。最近のスマホカメラはとても画質がいいため、ズームすれば十分に文字が確認出来てしまう可能性もあるので注意しましょう。また、グレア仕様のテレビやツルツルした物も映り込むことがあるので気をつけたいところです。
レシートなどの文字情報
「ちょうど777円だった!」「近所のスーパーのポイントが10000円分貯まった!」など嬉しくてレシートの写真をアップする場合も注意が必要。レシートに店舗名や住所などが記載されている場合があります。
アプリなどの位置情報
SwarmやFourSquareなど特定の場所にチェックインするアプリはストーカーの格好の餌食。自分から「今私はここにいます」と発信してしまうのはあまりにも馬鹿げています。他にも「私は今自宅にいません」と教えてしまうことにもなります。こういった場所を特定できるタグ付けや位置情報の埋め込みは極力しないようにしておきましょう。
FacebookやInstagramも注意が必要
FacebookやInstagramも初期設定の際に位置情報の埋め込みの許可が問われます。何も考えずに許可していないか今一度確認してみてください。また写真などの投稿の際にタグ付けするのも旅行時など以外は極力控えるようにしましょう。
カメラのExif情報
引用:カミアプ
iPhoneなどのカメラやアプリの設定次第では写真に位置情報などを埋め込む「Exif」というデータが埋め込まれている場合があります。特に必要がなかったらオフにするようにしましょう。また、TwitterやInstagramへ写真を投稿する際は基本的にExifは自動で削除されますが、外部アプリや外部サービスなどに写真をアップしてtwitterに連携投稿などした際は残る場合があるので注意しましょう。
SNSのプロフィール登録
みんなやっているから…とFacebook「実名」「住んでいる場所」「卒業した学校」「職場」などにバカ正直にプロフィール登録をしていませんか? もっとも危険なのがそういった個人情報を自分からインターネットにアップしてしまうことです。実名がバレた瞬間にネットで検索するだけで、そういった個人情報をストーカーに渡してしまうことになります。
職場の名札や名刺
仕事で名刺交換をするのはもちろん、職場でのネームカード、社員証など他社に名前を教えるものはたくさんあります。
レシートや納品書
高性能なPOSなどはレジを打った担当者の名前がレシートに記載されるものもあります。また、発注などの業務を担当している場合、納品書などに名前を記載しないとダメなケースも考えられます。こういったところから実名がバレ、ネットで検索してたどり着いたFacebookから個人情報が漏れる可能性があります。
ストーカー対策におすすめの護身・防犯ガジェット
上述のとおり、SNSから個人情報や自宅などが特定されてしまうことがありますが、もしされてしまったら…。そんな時のために自宅にしっかりと防犯対策をしておくことが大切です。本項ではそんな防犯対策にピッタリのおすすめガジェットを紹介します。
防犯ブザー
夜の帰り道など、実際に犯罪に出くわしても悲鳴をあげたり助けを求めること自体も勇気がいるかと思います。そんな時は引き抜く・ボタンを押すだけで周りに緊急性を知らせることのできる防犯ブザーを持ち歩きましょう。見た目で分かりづらいおしゃれなものもありますので、お好みに合わせた防犯ブザーを選んでみてはいかがでしょうか?
盗聴器発見器
自宅に仕掛けられて怖いのが盗聴器やカメラ。盗聴器は基本的に無線で飛ばすものが多いため、そういった電波をキャッチすることのできる盗聴器発見器を使いましょう。
催涙スプレー
実際になにかあった時に女性の力だと対抗できません。仮に刃物やバットがあったとしても、それで対抗なんて難しいかと思います。そんな時に便利なのが防犯スプレー。相手の顔めがけて噴射するだけで、一時的に視力や呼吸を奪うことができるため、その間に急いで逃げることができます。
防犯・監視カメラ
ポストに不審な投函が、自分が不在の時、就寝時などになにか違和感が。そんな時に役立つのが防犯カメラです。スマホに対応しているモデルなら、不在時でも手軽に自宅の様子を確認することができます。
設置が難しい場合などは電池駆動式のトレイルカメラがおすすめ。乾電池とメモリーカードを入れてセットするだけで映像を撮影できるうえに、動体検知機能などは人が通ったときのみ録画が作動します。また、暗所撮影機能がついているものも多いので、室内にセットしておいても効果があります。