FPSと言えばもともとはマウスでプレイするのが基本でしたが、PlayStation4やSwitchから始めたユーザーの多くはパッド(コントローラー)の方が慣れている方も多いのではないでしょうか? はじめから付属するコントローラーでもいいのですが、FPSに特化したものを使うことで戦果に大きく影響してきます。そこで今回はFPS・TPSプレイヤーにおすすめする最新のコントローラーをご紹介していきます。
FPS・TPSにおけるパッドコントローラーとは
古くはマウスが一般的だった
パッドとは「コントローラーパッド」の略で「コントローラー」と略す方も多いはずです。PCゲームの多くはマウス&キーボードで操作をしますが、コンシューマ機(家庭用ゲーム機)の多くはパッドを使ってプレイします。
FPSの歴史を遡ると、DOOMをはじめPCゲームが主流でした。そのためキーボードでキャラクター操作、マウスでエイム操作というプレイスタイルが一般的だったのですが、昨今はCS機(コンシューマ機)の普及によりパッドで操作するユーザーも増えています。
マウス派・パッド派論争
最近はPCやCS機を問わずマッチングするクロスプレイやCS機用のマウス・PC用のパッドなどが発売しているため、たびたび「マウス(パッド)はずるい」といった論争が起こります。
これはまだこういった専用コントローラーが発売する以前に、ゲーム的には禁止しているにも関わらずコンバーターなどを使用して無理やりPlayStation3でマウスを使用したりするユーザーが多かった名残もあり、そういったプレイヤーを「ハードウェアチーター」と呼んでいました。しかし、現在はそういったルールは特に無く、多くのゲームメーカーが「どっちを使ってもかまわない」といったスタンスです。※CS版ApexLegendsはコンバーターの使用は禁止されています。
そのため筆者はルールで明確に「マウス(パッド)は禁止」と決められてない限りは好きな方を使っていいと思います。それでも文句を言ってくる人は単純に自分の実力のなさをデバイスにしたいだけのかわいそうな人なので、そっとブロックするようにしましょう。上手な人は何を使っても上手ですし、文句があるならそっちを使えばいいだけではないでしょうか?
FPS・TPSにおけるパッドのメリット
キャラクターコントロールがしやすい
ApexLegendsなど上下左右の激しい動きが多いゲームなどではエイム以外にキャラクターコントロール(キャラコン)が重要になってきます。それらの操作をキーボードだと多数のボタンを左手だけで扱わなければならないですが、パッドなら左アナログスティックと右手のボタンで簡単に操作できます。
姿勢を選ばない
マウスだとどうしても土台となる机などが必要となり体勢が決められてしまうため、長時間のプレイは疲労につながりますが、パッドだと背もたれにもたれかかりながらや、寝ながらプレイしたりすることも可能です。
エイムアシストがある(一部タイトル)
標準が敵キャラクター付近に近づくと吸い付いたり、スローになってエイムしやすくなる「エイムアシスト」を採用しているゲームもあるため、後述の細かいエイムが苦手という欠点を軽減してくれる場合があります。
FPS・TPSにおけるパッドのデメリット
細かいエイム・リコイル制御が苦手
右のアナログスティックでエイム操作をするため、マウスと比べて細かなエイム操作が難しいと言われています。また、スティックの可動域が決まっているためマウスのように「大きく振る」動作ができず、視点の180度/360度回転の速度がマウスに比べて遅かったりします。
フリック・振り向きが苦手
マウスの場合、DPI設定などにもよりますがマウスを大きく振ることで視点を一気に動かすことができます。しかしパッドは入力範囲がスティックの可動域内という制限があるため、一気に動かすにはどうしても感度を上げなければいけません。しかし、感度を上げると今度は細かいエイムができなくなるため、どちらかを妥協できる範囲で調整するしかありません。
一部操作に制限がかかる
ApexLegendsではデスボックスを漁る時に移動ができない、タップストレイフがしづらい(出来ない)など、一部動作に制限がかかることもあります。
また、右手親指でアナログスティックを操作するため、右側のボタン操作をするためにはスティックから指を離すか特殊な持ち方をするしかないため、ジャンプ撃ちなど一部操作や同時押しが苦手です。しかし後述の背面ボタン搭載パッドやキーコンフィグにより解決することもできます。
FPS・TPSにおけるパッドの選び方
スティックの高さ
FPSは細かなスティック操作を必要とします。そのため、スティックの高さ次第で少し動かしたつもりがかなり大きな動きになってしまったりします。できるだけ自分に合ったスティックの高さのものを選ぶようにしましょう。製品によってはこの辺をカスタマイズできるものがありますので、オンラインで購入する際はそういった製品を選ぶといいでしょう。
背面ボタンが付いている
一部のコントローラーはFPS用に背面ボタンが付いている場合があります。これにより、中指や薬指を使ってボタン操作ができるため、前述した「ジャンプ撃ちや同時押しがしづらい」というデメリットを回避することができます。
耐久性・保証の長さ
パッドは高いものになると¥20,000を超えてきます。さらに割と壊れることも多い製品ですので、耐久性や保証の長さを気にしてみるのもいいかと思います。
好きなプロや配信者と同じモデルを選ぶ
2022年になりApexLegendsでマウスからパッドに転向するプロや配信者も増えてきました。以下で紹介しているプレイヤーの他にも多くのプロがパッドを使っており、姉妹サイト「xRivaL」ではどのプレイヤーがどのパッドを使っているか調べることが出来ます。
パッドを推奨するプロや配信者も増えてきている
eSportsのプロリーグではマウスが一般的だと思われがちですが、パッドを利用するプロも増えてきています。以下でその中でも代表的な選手のプレイ動画をご紹介致します。「このプレイヤーはマウス?パッド?」と気になった方は、配信画面内の操作ナビゲーションを見てみるといいでしょう。例えばApexLegendsならドアを開けるというナビが出てるときに☓アイコンが出てるかどうかでパッドかどうかを見分けることができます。
ApexLegendsでパッドを使う有名ゲーマー
Albralelie
世界トップクラスのApexチームTSMに在籍していたことでもおなじみのパスファインダー世界最高峰のプレイヤーアルブラレリーも最近になりパッドを使い始めました。
Genburten
世界一のPAD使いとも名高いジェンバーテン選手の解説動画です。
Shiv
Apexの有名ソロプレイヤーShivもついにパッドプレイを始めました。
NIRU
CRCUPなどでも優勝経験のある配信者。Apex開始当初よりパッドを使用しており、現在は下記で紹介しているNaconのアンリミテッドを使っています。
PADならRASに勝てる
下の動画はPADに切り替えた途端に1VS1でRASに勝つボドカ選手の動画です
Call of Dutyでパッドを使う有名ゲーマー
GreedZz
Fortniteでパッドを使う有名ゲーマー
Hardfind
https://www.youtube.com/watch?v=bM1LJKeg0Sc
2024年最新! FPS・TPSにおすすめのパッドはこちら!
Victrix Pro BFG Wireless Controller
キーレイアウトを自在に変更可能な機能満載モデル
十字キーやボタンレイアウトなどを自分の好みにカスタムすることができる画期的なモジュール機能を搭載したVictrix製のパッドコントローラー。背面にも4ボタンを搭載し、特許取得のクラッチトリガーでトリガーポイントを変更することもできる、まさに最強のコントローラーとなっています。
ASUS ROG Raikiri Pro
有機ELディスプレイが特徴
ASUSのゲーミングブランド「ROG」から発売されたXboxパッドライクなコントローラー。4つの背面ボタン、調整可能なトリガーの他に特徴的なのが本体に搭載された有機ELディスプレイ。プレイ中のステータスインジケーターを確認したり、プレイ中のプロファイル変更が可能となっています。
RAZER WOLVERINE V2 PRO
メカタクタイル採用の人気モデル
ゲーミングデバイスメーカーの老舗「Razer(レイザー)」の最新ワイヤレスコントローラーで、おなじみのメカタクタイルボタンを採用しており、ボタンの押し心地が好評のモデル。PCのみならず、PlayStation公式ラインセンス取得製品のため、PS5でも最大限にパフォーマンスを発揮。Bluetoothではなく2.4GHzワイヤレス対応のため、遅延なくプレイが可能です。
Xbox Elite ワイヤレス コントローラー Series 2
Amazon売上1位の定番モデル
古くから多くのFPSプレイヤーが愛用しているXbox純正コントローラーの上位モデル「エリコン2」。新たに背面パドルを搭載し、さらにスティックやパドルを交換可能なため、自分の好みに合わせたカスタマイズも可能となっています。
DualSense Edge
PS5純正の多機能モデル
PlayStation純正のDualSenseの上位モデルで背面ボタンや調整可能なスティックが搭載され「純正が手に馴染んでるけど背面ボタンが…」という方にピッタリのモデル。PlayStation5のみならずPCでも使用可能。PS5からPCに移行したゲーマーはもちろんですが、手に馴染んだ形状であることから純正パッドを使うプレイヤーも多いです。
PowerA スペクトラ インフィニティ エンハンスド
Xboxの公式ライセンスを取得しているPowerA製のコントローラー。背面に2ボタンのほか、トリガーロックを搭載しているため、R2・L2ボタンの可動域を調整可能。大きさ、配置などXbox純正の前モデルに酷似しているため、そちらで慣れてる方におすすめのコントローラーです。
Turtle Beach Recon Cloud
ゲーミングメーカー「Turtle Beach(タートルビーチ)」から新たに発売された有線コントローラー。背面パッドを搭載しているほか、付属のフォンクリップでスマホをマウントすることでスマホコントローラーとしても使用可能なうえに、約6,000円という低価格で購入が可能。さらにコントローラーでオーディオコントロールが可能なため、普通のイヤホンでも足跡などが聞き取りやすくなります。
BIGBIG WON Rainbow Lite
スケルトンのボディが特徴的なBIGBIG WONのコントローラー。PCとSwitchに対応し、別売りアダプタを使用することでPS4でも利用可能。背面に2つのトリガーを搭載し、マクロやデッドゾーンなど多彩なカスタムも可能にも関わらず約4,000円という手頃な価格を実現しています。当サイトでレビューもしているので、気になる方は以下の記事もご覧ください。
タクティカルアサルトコマンダー G2
マウスとパッドのいいとこどり!?
左手でパッド、右手はマウスという特殊な環境を作ることができるコントローラー。左手のパッド部分には専用のホルダーが付いているため、左手一本で操作可能となっています。ただ、特殊な構成ゆえに慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、慣れてしまえば、パッドのキャラコンとマウスのエイムを両立することができます。
パッドを買ったら一緒に検討したいアクセサリー
ご紹介したゲームパッドはカスタマイズ性に優れていますが、人によってはいまいちしっくりこないという方も多いかと思います。そこでおすすめなのが「エイムリング」と呼ばれるアイテム。スティックに装着することで滑り止めになったり、スティックの操作感を調整することのできるアタッチメントになります。
CURB X エイムリング
プロゲーミングチームでも採用しているスティックの軸部分にかぶせることで細かな動きを可能にするエイムリングです。
KontrolFreek FPS Freekシリーズ
こちらもプロゲーマーから絶大な信頼を誇る「FPS Freek」というアタッチメント。スティックの表面に被せることで、微妙な指使いを制御することができるようになります。国内では正規販売されてないため並行輸入品が主な販売経路となっています。