【2024年最新】プロゲーマーが使ってるおすすめゲーミングモニター・ディスプレイとその選び方

e-sports人気の過熱とともに注目を集めるゲーミングデバイス。その中でもプレイスキルにこそ直結しないものの、プレイスコアには確実に影響があるのがゲーミングモニターです。今回はプロゲーマーが使ってるモニターとその違いや選び方について解説していきます。

ゲーミングモニター(ディスプレイ)とは

一般的なモニターはPCでの作業やブラウジング、動画鑑賞をするために作られているのに対し、ゲーミングモニターとはゲームをするために最適化されたスペックや機能を有したモニターを指します。今回の記事ではゲーミングモニターの特徴と選び方、実際にどのモデルが人気なのかを解説していきます。

ゲーミングモニター(ディスプレイ)の選び方

サイズは24.5インチフルHDが主流

最近の液晶モニターはだいたい21〜27インチ前後が一般的となっています。その中でもゲーミングモニターで人気なのは一般的なPCデスクに座った時、視線を動かさずに画面全てを視認できる24インチ前後が人気となっています。ただし、画面から離れる場合は27インチにするなどご自身のゲーム環境に合わせたサイズを選ぶようにしましょう。

また、解像度はフルHD(1920×1080)が人気です。これは24インチという画面サイズ的に十分な解像度であることやWQHD以上になると対応してないゲームがあったり、GPUに負荷がかかりスペック不足の場合コマ落ちが発生するなどデメリットが増えるためです。そのため30インチ以上にする場合やゲーム以外のことにも利用する場合に限りWQHD以上の解像度を検討するのがオススメです。

リフレッシュレートは144Hz以上が理想

リフレッシュレートとは液晶パネルが1秒間に更新される回数を指しHz(ヘルツ)という単位で記載されます。わかりやすく言うとパラパラ漫画の枚数のようなものでリフレッシュレートが高ければ高いほど動きが滑らかに描写され、低いと画面のチラツキや残像感の原因になります。

リフレッシュレートが低いと高速で視点を切り替えた際に敵を見失ったりするためプレイ結果に直結する大切なスペックとなります。

標準的なディスプレイは60HzでPS4やSwitchの場合はそもそも60Hz以上に対応してないため60Hzで十分です。しかしPCの場合はグラフィックボードの性能によって上限なく対応することができ、現行のモニターであれば360Hzまで対応します。しかしリフレッシュレートが上がれば上がるほどGPUにかかる負荷も増えるため普通のスペックでは処理しきれないことも多いです。

最高級のグラフィックボードを使ってるプロゲーマーでも144Hzと240Hzが半々くらいの割合なので、一般的なゲーマーであれば144Hzの液晶が最適解となります。またPS5も最高120Hzとなってます。

応答速度は1ms以下が理想

応答速度とは「黒→白→黒」と液晶が色を変えるのにかかった時間を指し、単位はms(ミリセカンド:1/1000秒)です。リフレッシュレートいくら高くても、応答速度が遅いと残像などの原因となってしまうためできれば1ms以下のものを選ぶといいでしょう。以下のYouTube動画がとても詳しく解説してくださってるので、もっと知りたい方はご覧になってみてください。

パネルは基本的にTNパネル

PCモニターには大きく分けてTNパネル・VAパネル・IPSパネルの3種類のパネルがあります。基本的にゲーミングモニターを購入する場合は「TNパネル」を選びましょう。以下でその理由と各パネルの特徴を解説します。

パネル種別メリットデメリット
TNパネル・安価
・応答速度が速い
・残像感が少ない
・視野角が狭い
・色再現性が低い
VAパネル・コントラスト比が高い
・ダイナミックレンジが広い
・TNとIPSの中間
IPSパネル・視野角が広い
・色再現性が高い
・大画面が得意
・高価
・応答速度が遅い

TNパネル

3パネルの中で最も応答速度が高いパネルです。FPSやアクション、レースゲームなど動きの激しいゲームとの相性がよく、高リフレッシュレート・高応答速度のモデルも比較的安価に手に入れることができます。視野角が狭いというデメリットがありますが、基本的にPCゲームは1人で正面を向いてプレイすることが多いため問題ありません。

VAパネル

コントラスト比が最も高いのがVAパネルです。コントラスト比が高い=黒がしっかりと描画されるため、深みのある映像を映し出すことができます。それ以外の項目は基本的にTNとIPSの中間となっており、ある意味一番バランスのいいパネルとなっています。

IPSパネル

最も視野角が広く、色鮮やかな映像を映し出すことのできるパネル。家族みんなでの映画鑑賞などに向いています。ただし、応答速度がTNパネルに比べて遅いうえに高価・大画面なモデルが多いためゲーミング用途には余り向いてない傾向にあります。

表面加工は非光沢(ノングレア)がオススメ

表面加工には光沢(グレア)と非光沢(ノングレア)があります。光沢は色が鮮やかに出ますが反射するため、黒い部分に部屋の照明や余計なものが写り込んでしまい視認性が落ちます。反対にノングレアは色再現性は落ちますが反射が少なく長時間使用でも疲労が少なくて済むためゲーム用途で購入するのであれば非光沢パネルを選びましょう。

グラボが接続端子に対応しているかをチェック

最近の液晶モニターの接続方法はDVI-D・HDMI・DisplayPortの3種類が主流になっています。それぞれケーブルやバージョンで対応するリフレッシュレートや解像度などが異なるため、購入する際は遊びたいリフレッシュレートに対応するケーブルで接続するようにしましょう。

フルHD時の各規格の最大解像度とリフレッシュレート
端子 / ケーブルバージョン最大リフレッシュレート
DVI-Dシングルリンク33Hz
デュアルリンク144Hz
HDMI1.4120Hz
2.0144Hz
2.1240Hz
DisplayPort1.2240Hz
1.4240Hz

ゲーミングモニターならではの機能に注目

ゲーミングモニターには普通の液晶モニターにはない多彩な機能が搭載されています。FPS・TPS・シューティング・音ゲー・MOBAなどジャンルに合わせた機能を有するモニターを選ぶといいでしょう。この項ではそんなゲーミングモニター特有の機能の一部を紹介致します。

ピボット機能

液晶モニターを縦にして使用することのできる機能です。縦スクロールのシューティングゲームや音ゲーなど縦長の画面でプレイするジャンルを楽しむ時に役立ちます。

G-SYNC / FreeSync

NVIDIA・AMDの2大メーカーが採用しているGPUの機能で、GeForceなら「G-SYNC」、Radeonなら「FreeSync」という規格が該当します。それぞれ対応する液晶モニターと接続することで、GPU側で描画処理を行い、ゲーム側のリフレッシュレートと液晶側のリフレッシュレートがずれることで発生するティアリングを抑制します。

その他の機能

他にもゲームが有利になるように画面上にタイマーやクロスヘアを表示する機能や、暗部だけを明るくして視認性を高めるといった各メーカー独自の機能が搭載されていることが多いのでそちらにも注目してみましょう。

2024年注目のゲーミングモニター

こちらは新製品のためランキングこそ入りませんでしたが、おそらく今後主流になってくるであろう注目のゲーミングモニターをご紹介致します。

BenQ Zowie XL 2411K / 2546K

ランキングでも1位になったXLシリーズをさらにFPSのプロが監修し改良を行った最新シリーズ「XL-K」。セッティングインターフェースとS.Switchを新設計し、FPSのセッティングに素早くアクセスが可能に。また、スタンドの小型化や調整範囲の向上など、FPSプレイヤーならではの必要機能が詰まっています。

ASUS TUF GAMING VG27AQL1A

ASUSのゲーミングブランド「TUF GAMING」から発売されているゲーミングモニター。最大170Hzの高速リフレッシュレートにくわえ、ASUS独自の「ELBM Sync」をG-Syncと同時使用することでこれまでにない滑らかな表示を実現。HDRやWQHDなど映像の美しさやデザイン性も両立された注目の製品です。

プロゲーマーも使用するゲーミングモニターランキング

5位 ALIENWARE AW2521HF / HFL

他の機種にはないサイバーがデザインが特徴的でデザインだけで選ぶ価値があります。機能面ではIPS液晶にも関わらず240Hzの高リフレッシュレートのため、FPSに限らず多彩なゲームを楽しみたい方におすすめの機種です。

パネルサイズ / パネルタイプ24.5インチ / IPS
解像度 / リフレッシュレートフルHD / 240Hz
応答速度1ms(GtoG)
入力端子HDMI×2 / DisplayPort

4位 ASUS ROG Swift PG258Q

24.5インチ・フルHDノングレア・240Hz・1ms・G-Syncとオススメな選び方の内容すべてを満たしているASUSのゲーミングモニター。ASUS独自の「GamePlus」を搭載し画面上にクロスヘアやタイマーが表示できるほか、ゲームジャンルに合わせて最適な色調整をする「GameVisual技術」を搭載しています。プロゲーマーレベルの液晶モニターを求めている方にオススメの機種です。

パネルサイズ / パネルタイプ24.5インチ / TN
解像度 / リフレッシュレートフルHD / 240Hz
応答速度1ms(GtoG)
入力端子HDMI / DisplayPort / USB3.0×2

3位 ASUS VG248QE

価格とスペックのバランスが取れておりゲーミングモニター入門に最適な機種。前述の通り、通常ゲームをするうえで240HzはGPUへの負荷を考えると難しいため144Hzが最適解となっており、スペックが低いからといって選択肢から外れることはありません。

パネルサイズ / パネルタイプ24インチ / TN
解像度 / リフレッシュレートフルHD / 144Hz
応答速度1ms(GtoG)
入力端子HDMI1.4/ DisplayPort1.2 / DVI-DL

2位 BenQ Zowie XL2411P

3位のASUS VGシリーズと並んでエントリーモデルとして人気を2分しているのがBenQのゲームブランドZowieから発売されているXL2411シリーズです。スペック的にVGシリーズと大きな違いがなく、メーカー特有の機能や色味のみの違いとなりますので、お好みの方を選ぶといいでしょう。

パネルサイズ / パネルタイプ24インチ / TN
解像度 / リフレッシュレートフルHD / 144Hz
応答速度1ms(GtoG)
入力端子HDMI1.4/ DisplayPort1.2 / DVI-DL

1位 BenQ Zowie XL2546 / XL2540

Zowieから発売されているe-Sport向けフラッグシップモニターが堂々の1位。集中力を高めるためにモニター両サイドに配置されたアイシールドが特徴の本機はDyAc+により0.5msまで最適化された応答速度と240Hzのリフレッシュレートに加え、FPSゲームで勝利するためのあらゆる機能が搭載されているキングオブゲーミングモニターです。

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