PUBG Mobileや荒野行動、フォートナイトにVainGlory…昨今のスマホゲーのグラフィックはコンシューマゲームをも凌駕し、PCがメインだったeSportsシーンにおいても絶大な人気を博すまで成長しました。プロゲーマーすらも排出し始めたスマホゲームをするならぜひ試してほしいのがゲーミングスマホです。
ゲーミングスマホとは
ゲーミングスマホとはその名の通りゲームを快適にプレイするために、極限までゲーム用に性能を高めたスマートフォンを指します。高性能なCPU・GPUや大容量メモリなどに加え、ゲーム専用の設定アプリや高リフレッシュレートのディスプレイなど、あらゆる面で通常のスマホとは一線を画すスマートフォンになります。
ゲーミングスマホの選び方・注目機能
1. iOS vs Android
iPhoneはゲーミングモデルというものを発売していません。しかし、新機種になるごとに更新される絶大なCPU性能とヌルヌル動く操作性はAndroidにはないものです。一方Androidはゲーミングスマホが各社から販売されており、専用のコントローラーやドックなどスマホとしてのみならずゲームがプレイできるので、各々好みなOSを選んでみるといいでしょう。
2.処理性能のいいモデルを選ぶ
通常のスマホならCPU(SoC)とメモリぐらいでいいですが、ゲーミングスマホの場合GPUの性能も考慮しなければいけません。また、大容量データのやり取りをするためストレージとの通信が高速なものを選ぶのもポイントです。スマホの性能を測るベンチマークアプリ「Antutu」などでスコアの高いものを選ぶといいでしょう。
3.バッテリー性能で選ぶ
最新の高グラフィックゲームはCPUなどへの負荷が高いため、バッテリーの消費がとても激しいです。どっしりと構えて自宅でプレイする分にはかまいませんが、外出先などでプレイする場合はバッテリー容量や充電速度も重要となります。また、充電端子が通常下部にあることが多いですが、横向き操作時に邪魔にならないようにサイドについているものを選ぶのもポイントです。
4.ディスプレイ性能で選ぶ
PCでゲームをする方には馴染みあるかと思いますが、ゲームを滑らかに描画するのはGPUだけでなく画面のリフレッシュレートが大切になります。ゲーミングモニタも真っ青の120Hz駆動のディスプレイを採用している機種も多いほか、タッチ操作の反応速度に関わるタッチサンプリングレートが高い機種を選ぶのがポイントです。
5.冷却性能で選ぶ
前述の通り、高グラフィックゲームはCPUなどへの負荷がとても大きいです。そうするとCPUがフル稼働するため、高熱になりスマホ本体へのダメージやパフォーマンスが低下するなどの恐れがあります。ゲーミングスマホはそういった熱に対する対策がしっかりされており、空冷や水冷などゲーミングPCのような冷却性能を備えてるものも多いので、そういった機種を選ぶようにしましょう。
6.ゲーム専用アプリを搭載
ゲーミングスマホにはゲーム専用のランチャーアプリを搭載しているものが多いです。ランチャーアプリを介して起動することで、そのゲーム専用のグラフィック設定などを読み込み、最適化されたゲームをプレイすることができます。他にもゲーム中の通知オフ機能や録画など快適にゲームをプレイするうえで欠かせない機能が多く備わっています。
7.外部アクセサリーで快適なゲームプレイ
ゲーミングスマホの多くは専用のゲームアクセサリーを発売しています。Switchのようにドックに接続して外部ディスプレイに接続して大画面でプレイしたり、両サイドにコントローラーを取り付けてタッチ操作ではなく、パッド操作でさらに細かな操作が可能になります。
2019年おすすめのゲーミングスマホ
※各機種のスペックは記事の下部に比較掲載しています。
1位 ROG Phone Ⅱ(ASUS)
台湾のPCメーカー「ASUS(エイスース)」から発売されているROG Phoneシリーズの最新作。同社のゲーミングモデルに採用される「ROG(Republic Of Gamers)」の名を冠し、その名に恥じない性能を有しています。詳しい機能・スペックは兄弟サイトGadgeBestにて紹介していますので以下のリンクより御覧ください。
※上記リンクは前モデル「ROG Phone」になります。
2位 Xiaomi Black Shark 2 Pro
日本では正規で販売されてないため、あまり聴き馴染みのない方も多いかと思いますが、中国においてトップクラスの総合家電&デジタルメーター「Xiaomi(シャオミー)」より発売されている「Black Shark」シリーズの最新作。SoCから冷却性能までROG Phoneに勝るとも劣らない性能になっています。
3位 ZTE nubia Red Magic 3
ZTEのサブブランドであるnubiaより発売されたゲーミングスマホ。上記2機種に比べ、スペック面では見劣りしますが、上記2機種がオーバースペックかと思われる方も多いハズ。これでも十分な性能のため、価格面でのバランスを考えれば選択肢に十分入ってくることでしょう。
番外 iPhone XS
ゲーミングスマホではないですが、その使い勝手の良さやバランスで離れられないユーザーも多いiPhoneシリーズのフラッグシップモデル。ゲーム専用の機能こそないものの、スペックからは計り知れない快適さと操作性を有しているので、「iPhoneだからゲームに向いてない」ということは一切なく、むしろジャンルによってはiPhoneの方が応答性能や速度などあらゆる面で有利に働くことも多いです。
ROGPhone2 VS BlackShark2 VS RedMagic3 VS iPhoneXS
ゲーミングスペック比較
ROG PHONE 2 | BlackShark 2 | RedMagic 3 | iPhone XS | |
ディスプレイ | 6.59インチ | 6.39インチ | 6.65インチ | 5.8インチ |
解像度 | 2340 x 1080 | 2340 x 1080 | 2340 x 1080 | 2436 x 1125 |
リフレッシュレート | 120Hz | 不明(60Hz?) | 90Hz | 60Hz? |
レポートレート | 250Hz | 240Hz | 240Hz | 120Hz |
SoC | Snapdragon 855 Plus | Snapdragon 855 Plus | Snapdragon 855 | A12 Bionic |
GPU | Adreno 640 | Adreno 640 | Adreno 640 | Apple GPU |
メモリ | 12GB | 8GB / 12GB | 6GB / 8GB / 12GB | 4GB |
ストレージ | 512GB | 128GB / 256GB | 128GB / 256GB | 64GB / 512GB |
ストレージシステム | UFS 3.0 | UFS 3.0 | 不明 | |
バッテリー | 6000mAh | 4000mAh | 5000mAh | 2658mAh |
冷却 | GameCool Ⅱ | Liquid Cool 3.0+ | ICE2.0 | なし |
ゲームランチャー | ROG Armory Crete ROG Game Genie | Shark Space Gamer Studio | Game Space2.0 | なし |
充電コネクタ | サイド | ボトム | ボトム | ボトム |
イヤホンジャック | 搭載 | 非搭載 | 搭載 | 非搭載 |
疑似LRボタン | 搭載 | 非搭載 | 搭載 | 非搭載 |
専用アクセサリー | ゲームパッド ドック クーラー デュアルディスプレイ | ゲームパッド | ハブ ゲームパッド | なし |
Antutu総合スコア | 不明 | 407000 | 410000 | 350000 |
Antutu3Dスコア | 不明 | 193000 | 220000 | 140000 |
売価(ハイエンド) | (約)¥55,000 | (約)¥55,000 | (約)¥85,000 | ¥152,800 |