テンキーレスと省スペースな設計によりフルサイズキーボードと比べ約65%の大きさを実現。さらに高速な応答を実現するメカニカルスイッチ「FNATIC SPEED Switch」を採用したコンパクトゲーミングキーボード「STREAK65 US」がイギリスのゲーミングブランドFnaticから1月22日に発売された。今回はこちらのキーボードをFnaticの日本代理店である株式会社アスク様よりご提供いただいたため、詳細なレビューをしていきたいと思います。
STREAK65 USの特長とスペック
コンパクトデザイン
65%小型化の省スペース性能
狭縁ベゼルデザイン、テンキーレスなどにより通常のフルサイズキーボードの約65%というサイズを実現したことにより、デスク上のスペースを容易に確保することが可能。狭いデスクでもマウス操作に必要なスペースをしっかり確保することができ、FPSゲームのパフォーマンスを落とさずプレイすることが可能。
このサイズのメリットはマウススペースの確保だけではありません。わずか22mmという薄さによりパームレストがなくても手首のアーチを減らし負担なくプレイをすることができます。さらに重さは重量は約420gという軽量設計。フルサイズのゲーミングキーボードの約半分の重さのため、大会やネットカフェなど自宅以外でプレイする際も手軽に持ち運んで慣れ親しんだ環境でプレイすることができます。
FNATIC Speed Switch
最速クラスの応答速度を誇るメカニカルスイッチ
軸にはFnaticオリジナル製のロープロファイルキースイッチ「FNATIC SPEED Swich」を採用。アクチュエーションポイントが1.0mm、スプリング圧45gとなっており、反応速度が重視されるFPSやMOBAなどのジャンルにおいても優れた応答速度を実現します。またサイレント仕様となっているためメカニカルキーボード特有の「カチカチ」とした音が鳴らないためネットカフェや深夜帯のプレイがしやすいのも魅力ですね。
カスタマイズ可能なRGBバックライトとマクロキー搭載
キーは全て1680万色のRGBバックライトを搭載。専用のソフトウェア「Fnatic OP」を使用することでバックライトカラーのカスタマイズが可能です。さらにコンパクト設計にも関わらずマクロキーを搭載している点にも注目。
STREAK65 US スペック
製品名(型番) | STREAK65 US(KB0005-001) |
メーカー | Fnatic |
キー配列 | 68キー US配列 |
キースイッチ | FNATIC SPEED(ロープロファイル) |
アクチュエーションポイント | 1.0mm |
キーストローク | 3.2mm |
平均押下圧 | 45g |
バックライト | RGB(1680万色) |
レポートレート | 1000Hz |
MCU / オンボードメモリ | NXP / 8MB |
本体サイズ | 316 x 109 x 20-28mm |
重量 | 420g |
発売日 | 2021年1月22日 |
STREAK65 US 実機レビュー
同梱物
パッケージ内容は本体と取り扱い説明書、USBケーブルというシンプルな構成。取り扱い説明書は英語のみになっていますが、英語ではなくシンプルなイラストのみで説明する内容になっているため英語がわからなくても特に問題ありません。
外観
外観は想像以上にコンパクト。手の小さい女性でも片手で掴んで持てるくらいの大きさとなっています。一般的なフルサイズキーボードに比べ約65%の大きさということは約2/3、一般的に応答速度を求めるFPS(Call of Duty、ApexLegends、Fortniteなど)においてテンキーを使うことはまずないので、ジャンルを限定すれば通常のキーボードよりも恩恵を受けることができるでしょう。
重さは大きさの割にはズッシリとした印象で、底面側に重心があり安っぽさがありません。持ち運びだけを考えればデメリットにも思えますが、逆に言えば安定性がとてもあります。正確な操作が求められるゲームに置いてキーボードがズレたりするのは致命的なのでプレイ面を考慮した造りとなっています。
打鍵感
打鍵感はメカニカルというよりも、薄型のメンブレンキーボードの方が近い感じ。音もメカニカル特有の「カチッカチッ」ではなく「スコッスコッ」という感じでかなり静かですがクリック感はありません。キーストロークもかなり浅いため、軽く押すだけで素早い操作ができます。この打鍵感に関してはかなり好みがわかれるとは思いますが、既存のキーで言うと銀軸・赤軸に近いものだと思われます。「軽い」「静か」「浅い」などのキーワードを求める方に特にオススメですが、0.1秒でも速く操作を反映したいという速度を追求するゲーマーの方はぜひ一度試してみて欲しいキーボードです。
機能面
FNATIC OP
キーボードの設定は専用のソフトウェア「FNATIC OP」から行います。公式サイトからダウンロード後、インストールすることで利用可能となり、設定から日本語に変更も可能。
こちらのソフトウェアではライトニングエフェクトのRGBカラー、輝度、アニメーションとキープロファイルを設定可能。キープロファイルはキーバインドのほかに、マクロやショートカットの登録をすることができます。
Fnキー
フルサイズキーボードの矢印キー上部に位置する「Prtsc」や「Home」などのキーはノートPCのようにFnキーと同時に押しにより使用する形式をとっており、キーの側面にFnキーを組み合わせた際の操作が印字されています。
総評
- とにかくコンパクトなキーボードを探している。
- 打鍵音が静かな方がいい。
- キーストロークは浅いほうが好き。
- 反応のいいキーボードを探している。
テンキーレスのゲーミングキーボードは多数ありますが、矢印キーの部分までコンパクトに収めたモデルは本機かDuckyシリーズくらいになるため、コンパクトなモデルを探している方には大変オススメのキーボードだと思います。
打鍵感は静かめかつ軽め、浅めというゲーミングメカニカルキーボードの中では少し特殊なタイプとなりますのが赤軸をお使いの方や今までキーストロークが浅めのキーボードを使っていた方は違和感なく移行することができるでしょう。